コロナ禍における観光地への移動需要変化

落ち込んでいた観光需要が、秋にかけて昨年と同水準まで回復

本分析では、コロナ禍における観光需要の変化を分析しました。 首都圏から2時間程度でアクセス可能な2つの観光地(箱根・日光)を対象に、交通手段別の検索数を調査しました。 分析では、ナビタイムジャパンが提供する各種ナビゲーションサービス(『NAVITIME』、『カーナビタイム』、他) から同意を得て取得した経路検索条件データを活用しています。

■分析内容
① 交通手段ごとの検索数の推移
② 自動車の検索における出発地分布
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① 交通手段ごとの検索数の推移
交通手段別の検索数の推移を、観光地ごとに集計しました。
2019年および2020年の検索数を週ごとに集計し、昨年と比べての増減率を示しています。

▼箱根
自動車による検索は、8月お盆ころには2019年と同様の水準まで回復してきています。
公共交通による検索は、自動車に比べると戻りが遅いものの、9月後半以降は2019年を超える様子が見られます。

▼日光
自動車による検索は、10月後半以降の紅葉期に昨年並みまで回復してきています。
公共交通による検索は、10月1日の「GoToトラベル事業の東京都追加」以降、昨年並みまで回復してきています。


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② 自動車の検索における出発地分布
観光地を目的地とした検索の出発地を市区町村別に集計しました。 2019年9月および10月を基準とし、2020年同月の伸び率を算出しています。
自動車利用の結果を図表で示し、参考として公共交通の結果を表に示しています。

▼箱根
横浜市や東京都内を出発地とする検索について、昨年に比べて増加している傾向が見られます。

▼日光
日光から100km以上離れたエリアから、自動車による来訪が増加している傾向が見られます。
また、公共交通利用が減少したものの車利用が伸びた市町村も存在しています(浦安市や流山市など)。


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